未経験者歓迎!介護職からキャリアパスを開く

      2016/05/30

mikeikenkaigosyoku
求人案内を見れば必ずと言っていいほど「介護職」の募集が載っています。

日本は10年ほど前から、65歳以上の人口が全体の21パーセントを占める超高齢社会に突入し、介護が必要な人も年々増えているのですから、介護職は常に求められています。

今回は、未経験者でも受け入れてくれる介護の仕事についてお話します。

介護の仕事

高齢者施設や身体者(児)施設、重度心身障害者(児)施設、医療機関などに勤務して、生活上必要な介護をします。食事、排泄、入浴のいわゆる3大介護が主となりますが、レクリェーションの企画・実施や、家族の対応、日々の記録など、業務は多岐に渡ります。

入所施設・入院病棟のある医療機関は早番、日勤、遅番などの交代勤務があり、デイサービスなどの通所施設は、夜勤はありません。

<アドバイスポイント>
介護の仕事は身体介護だけではない。日々の生活に楽しみを与えたり、行事やレクリェーションを行うクリエイティブな仕事です。

就労者は右肩上がり

介護職は不人気業種の代表のように言われていますが、実際のところどうなのでしょうか。まずは、こちらの図をご覧ください。

(単位:万人)

年代 常勤 非常勤 合計
平成12年

平成13年

平成14年

平成15年

平成16年

平成17年

平成18年

平成19年

平成20年

平成21年

平成22年

35.7

40.9

45

51.7

59.3

65.7

70

74.1

77.0

79.8

80.1

19.2

25.2

30.6

36.8

40.9

46.8

48.6

50.1

51.0

54.5

53.3

54.9

66.2

75.6

88.5

100.2

112.5

118.6

124.2

128.0

134.3

133.4

厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」によると、平成2000年から今日まで、介護職員の数は、ほぼ右肩あがりなのです。これは全業種の中でもトップです。

これまでは厳しい設置基準がありましたが、規制緩和によってコンビニやファミレスの空き店舗でも事業を開設できるようになり、介護事業に参入する企業が増加しています。

<アドバイスポイント>
事業所が増加しているので働く場所はたくさんあります。それぞれに特性があるので、自分に合った事業所を選びましょう。

さらなる介護職の必要性

厚生労働省の推計によると、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年度には、全国で253万人の介護職が必要と言われ、現在の推移では約38万人も不足すると言われています。

国では「ニッポン一億総活躍プラン」において、保育士と介護士の人員確保のため、賃金引き上げを検討したり、介護福祉士養成において、「教育訓練給付制度」により、費用の一部を雇用保険から給付するなど、様々な策をとっています。

今後も介護が必要な高齢者の増加が見込まれるため、介護職は不滅の職種と言えます。

<アドバイスポイント>
介護職の増加のために国が介入しているので、新たな制度創設や待遇改善が期待できます。

ネガティブなイメージは本当なのか

介護と言う仕事は、心身共にキツイ労働に加え、それに見合わない低賃金と言うネガティブなイメージが定着していますが、実際にはどうなのか検証してみます。

離職率が高い

2015年度の離職率は約16%であり、全職種の離職率と比較しても平均的と言えます。離職率は宿泊・飲食業の方が高いと言われています。

給料が安い

厚生労働省の平成25年度賃金構造基本統計調査によると、福祉施設で働く介護員の平均年収は38.7歳で307万円です。月給20万円に賞与1.5か月×2と言ったとこでしょうか。給料は勤務する法人や企業によって大きく異なります。

<アドバイスポイント>
ネガティブな部分もありますが、その仕事にプライドを持って働いている人もいます。ウワサだけでなく、「自身が仕事をするうえでどうなのか」を基準に考えましょう。

介護士に向かない人

祖父母や両親への償いで介護しようとする人

「自分の祖父母や親に親孝行できなかったから、かわりに高齢者に親切にしたい」と言う理由で介護を目指す人がいますが、目の前の高齢者はあなたの肉親ではありません。思い入れが強すぎると、平等なケアができなくなります。

弱気な人

弱者と呼ばれる方々を相手に仕事をしている人は、天使のように優しいだろうと考えると痛い目に合います。看護師も介護士もハードな仕事をこなすだけあって、性格もハードな人が少なくありません。

たぶんこれを読んでいる関係者は、「うん、うん」と頷いているでしょう。介護士は言い返せるくらいの気の強さがなくては務まりません。

いちいち気にする人

その人のためと思って介護をしていても、認知症のために抵抗される、ひどい言葉を投げかけられると言うことが日常的に起こります。

理解力が低下しているがための恐怖心が招く抵抗なのですが、「自分の介護が悪かったのか」「落ち度があったのか」など、毎度反省会を開いてはきりがない。燃え尽きて終わらないためにも適当に受け流す柔軟性も大切です。

気が利く人

通常の業務だけでも忙しいのに、人のフォローまでしていたら、いつ帰れるかわかりません。定時に帰りたいなら、見て見ぬふりをするか、人にやらせるくらいの機転が利かなくてどうします?

介護士に向いている人

ビジネスライクに仕事を進め、常に強気で、無責任で、自分を最優先にする人。介護士に向かない人の逆を言えば、そういう人が「向いている」と言うことになります。どこの会社にもそういう人がいますよね。

自分勝手に振る舞うからストレスがないし、自分のことしか考えていないから、上司にすり寄れる。その結果、勤続年数が長かったり、役職がついたりします。福祉だ、介護だと言っても一般企業と変わりません。そう言う振る舞いは、人としてどうなのでしょう?

<アドバイスポイント>
どんな仕事でも「楽しい」と思えれば、「向いている」と言えるのではないでしょうか。

あえて介護の道を選ぶ

ノルマを追うのが辛い、長距離の運転が怖い、今までのキャリアを生かすごとができないなどの理由を抱えている方は、あえて介護の仕事を選んでみてはいかがでしょうか。

無資格・未経験、少々年齢を重ねていても間口を開いてくれる職種など少ないです。介護の職場には40代以上の男性も増えています。

<アドバイスポイント>
40代以上の未経験者でも採用してくれる職種は少ないものです。再スタートを切れる数少ないチャンスと考えてみてはいかがでしょうか。

介護職から介護のプロへ

3年間の実務経験を積むと、国家資格である介護福祉士を受験することができますし、さらに5年の実務経験を積むことで介護支援専門員(ケアマネージャー)を受験することができます。

介護支援専門員は、お年寄りの介護の計画を作成する専門職であり、基本的に介護は行いません。

高齢者の入所施設や居宅介護支援事業所や、地域包括支援センターなどの居宅系サービスには必須の資格ですので、リクナビNEXT、リクルートエージェント、DODA、BIZREACHなどの転職サイトを利用して、好条件で転職することも可能になります。

<アドバイスポイント>
経験を積むことで資格取得にチャレンジ可能。目標ができるので、モチベーションも上がります。

介護職以外の福祉の仕事

福祉と言えば、身体介護に目を奪われがちになりますが、他にも様々な職種があります。看護師や栄養士は資格がなくては就くことができませんが、事務職や調理員は特別な資格は必要ありません。

事業所が増えれば、介護職だけでなくそれに付随する職種も必要になるので、問い合わせてみるとよいでしょう。

<アドバイスポイント>
介護以外にも、簿記や経理、危険物取扱者、大型運転免許など、施設では様々な資格や特技が生かせますので、そうした職種での求人を探してみましょう。

相談援助職を目指す

すでに社会福祉任用資格を取得している場合は、生活相談員などの相談援助職に就くことも可能です。この仕事は利用者や家族からの相談を受け、一緒に課題を解決する仕事です。

対象者は高齢者や年配者が多いため、若い人よりもある程度人生経験が豊富な人が好まれるため、中高年の方でも採用されることがあります。

<アドバイスポイント>
面接などでは、自分の人生経験が、どのように利用者(高齢者)の生活を豊かにできるか、施設経営にどのようなメリットをもたらすかを具体的に話しましょう。

相談援助職を5年間行うと、国家資格である社会福祉士を受験することができます。合格率は30%未満で、誰で取得できる資格ではないので、資格手当が付くだけでなく、施設長などの管理者の道が開けることがあります。

福祉の仕事は、資格制度がしっかりしているうえに、公共的な役割があるので、仕事としてキャリアパスが描きやすいです。

現在仕事を探している方は、「向いている」「向いていない」で判断せず、「やってみる」と言う考えで、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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