採用担当者が語る!企業が求める人材とは

   

採用担当者が語る企業が求める人材とは
何度送っても書類審査で落ちる、面接がうまくいかない、就職・転職活動がうまくいかないときは、本当に焦るものです。不採用が続くと、「もしかしたら自分はこの世に必要とされていないのでは…」と、余計にネガティブになってしまいますね。

ここでは、元採用担当者である筆者の経験をもとに、企業がどのような人材を求めているのかをお話します。

なお、企業によって採用基準は異なりますので、ここでの話は筆者が所属していた企業の採用に関する内容であることをご了承ください。

適性が合否を左右する

筆者の若き日は、「自分の頑張り次第で採用は掴み取れる」と思っていたので、不採用になると「自分の頑張りが足りなかった」と、自責していました。読者の方にもそのようなタイプの方は多いと思います。しかし、自分が採用にかかわるようになり、「不採用になるのは自分の問題だけではない」と思うようになりました。

年齢・性別・学歴不問としながら、実は隠れ基準が存在し、企業はそれに見合った人を求めます。例えば、単純労働に高学歴の方が来ても不釣り合いなので、不採用になることがありますし、その逆もあります。

これらは個人の努力の問題ではなく「適性」ですので、自責の念に駆られる必要はありません。

<アドバイスポイント>
適性のない職場に無理に潜り込んでもシンドイだけ。リクナビNEXT、リクルートエージェント、DODA、BIZREACHなどの転職サイトで適職チェックを行い、自分に見合った仕事を受けてみてください。

採用選考はこう行われている

一般的には、書類選考→筆記試験(一般教養・適性試験・小論文)→二次試験(面接)と言う流れで進みます。わずかな時間で人の良さを見抜くのはとても難しいのですが、そうでない人を見抜くのは意外と簡単です。

書類選考

たくさんの応募者がいる場合は、書類選考で合否を決めます。「会って話もしないで何がわかる」と思う人も多いと思いますので、例を挙げてみましょう。

・乱筆、誤字・脱字、ホワイト修正されている、印鑑のずれなど書類として不完全
・志望動機が不明瞭またはマニュアル的で、アピールを感じない
・経験や資格が求めているものと異なる

3点を挙げただけでも、「面接する意味があるのかな」と思いませんか?

どこの企業でも貢献してくれる人を求めています。ファーストコンタクトから、やる気が見られないようであれば、真っ先に“お祈り”させてもらうしかありません。

<アドバイスポイント>
採用すべき人材はわからないが、落とすべき人間は瞬時に判断できます。

履歴書の作成

履歴書については、手書きの方が望ましいと言われていますが、エントリーシートや、職務経歴書をパソコンで作成するのが主流になっています。指定がない場合は履歴書をパソコンで作成しても、不採用の理由になることはあまり考えられません。

昔はB4サイズが主流でしたが、最近ではA3とA4用紙しか使用しない企業もありますので、A3サイズに統一した方がよいでしょう。

一般教養

筆者は、一般教養・適性試験で不採用になったことがありますので、一定の合格ラインを決めている企業が多いと思います。企業によっては、入学試験のような問題だったり、パズルのような問題だったり、業種と関係のない出題がされますので、対策が難しいです。

ちなみに筆者が勤務していた企業では、一般教養と小論文または小論文のみを実施していましたが、一般教養は基礎学力を図るためのものであり点数によって不合格にすることはありませんでした。

適性試験

適性試験は性格を見るものであり、対策を予習するのは難しいもの。素のままで挑んでみてはいかがでしょうか。

小論文

小論文は、考え方を知るための参考にしていました。正解はありませんが、あまり趣旨から外れると意味を成しません。テーマに沿って、自分の考えを論じてください。

面白い学生がいて、「10年後の夢」と言う題で書かせたところ、これまで母親とケンカしたことなどを延々と書いたうえに、「10年後には私もお母さんになっているだろう。10年後の私、いま私は幸せですか?」と、自分への問いかけで結んだ小論文(エッセイ?)を書いた人がいました。読んだ瞬間、笑ってしまいましたね。

<アドバイスポイント>
一般教養は、就職試験を受けた人などから情報を収集し、それに見合った一般教養問題集で学習します。

面接試験のタイプと対策

個人面接

応募者一人に対して面接官が単数または複数による面接。面接官が複数の場合は司会役、お目付け役、質問誘導役などの役割があります。誘導、ゆさぶりなどのトラップが多いので要注意。

<アドバイスポイント>
雰囲気に飲み込まれず、焦らず、怒らず、冷静に。

集団面接

複数の応募者に対して面接官が単数または複数による面接。最初に質問された者の受けがいいと、後に答える者のプレッシャーが大きい。応募者が多数いるときや、集団心理を試されるときに実施される傾向があります。筆者は苦学生の次にコメントしなくてはならず、何を言ってもお気楽に聞こえてしまい散々な目に遭いました。

<アドバイスポイント>
先に話題の多い人が受け答えすると焦ります。他の人の発言は耳に入れず、自分のことだけに集中しましょう。

ディスカッション

決められたテーマについて応募者同士で話し合う内容を評価されます。グループにおいての役割や本人の能力を試されるため、静かに闘志が燃えています。

<アドバイスポイント>
過剰な自己アピールを避けて、人の話を聞いたり、発言の少ない人に話を振ることを忘れずに。

面接で不採用になる理由

面接も「採用すべき人材はわからないが、落とすべき人間は瞬時に判断できる」と言う格言どおり、第一印象がポイントになります。マイナビの転職サイトに「面接マナーで私が不採用を決めたワケ 第一印象編」と言うコンテンツがありますので、参考にしてみてください。

私が不採用を決めたワケ 第一印象編

服装についてはスーツが基本ですが、服装自由と言う企業もあるため、何を着ていくか迷うこともあるでしょう。下記の表は、北海道のアルバイト情報誌「アルキタ」が、道内企業さまざまな業種で、アルバイト・パートの面接担当者154社・154人にアンケートを取った結果です。

Q.面接時にふさわしい服装は?

7141

 

Q.服装は採用に影響しますか?

7142

アルキタ 面接の服装どこまでOK?
自由なイメージのアルバイトですが、面接担当者は服装もチェックしているのです。

そう言えば、大学生の時に友達にバイトを紹介したら、不採用になってしまいました。店長に理由を聞くと、「靴のかかとを踏んで面接に来る人は雇えない」とのことでした。普段の何気ない行動が、不採用の理由かも知れませんね。

<アドバイスポイント>
「自由な服装」とは、「ラフな格好」と言う意味ではありません。服装によって社会常識があるか試されていると考えてください。

面接で採用になる理由

真面目に受け答えしても「物足りない」「おとなしすぎる」と言われることもあれば、前述した「10年後の自分に問いかけるエッセイを書いた学生のような人でも、「ユニークな発想で新風を吹かせそう」と期待する人もいるわけです。

合否のポイントは、「面接官とのフィーリング」と、「その人が活躍できるセクションがあるか」の2点に集約されます。真面目な話をした後は、ユーモアを交えて柔軟さをアピールする、奇襲を仕掛けた後は、真面目に締めるなど、全体のバランスが良いと高評価につながるようです。

<アドバイスポイント>
組織は様々な人が同じ目的をもって働く場所なため、一緒に働ける人かどうかが試されます。自己主張ではなく、「人とどのように協力していけるか」「その中で自分は、どのような役割を果たせるのか」をアピールしましょう。

以上のとおり、採用には担当者のフィーリングや、その時の運が大きく左右しています。もし頑張ったのに複数の企業が不採用になったとしても、この世から必要とされていないなどと思わないでください。「相性のいい企業があるはず」と、気持ちを切り替えて次へチャレンジして欲しいですね。

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