仕事なんかで死なないで!うつになったらやるべきこと

      2016/07/21

仕事なんかで死なないでうつになったらやるべきこと
うつ病を抱える人の数が年々増加しています。2008年の厚生労働省の報告では、12年間で2倍に増加したと報告されています。「自分は大丈夫」「気を強く持てば平気」と考えている人も多いでしょうが、ストレスフルな現代では、いつ発症するかわかりません。ここではうつ病の症状と対処法を紹介します。

うつ病とは

精神的・身体的ストレスによって、脳が起こす機能障害と言われています。物の見方が否定的になり、普段なら気にならないことが辛く感じる、睡眠障害、食欲不振、気分の落ち込み、何をしても楽しめないなどの症状が表れます。

うつ病患者の数

厚生労働省が3年ごとに全国の医療施設に対して行っている「患者調査」によると、年々増加の一途を辿り、平成20(2008)年には、104.1万人と報告されています。この時点で平成27(2014年)の仙台市の人口に匹敵しています。

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厚生労働省

うつ病患者の増加の理由として、病気に対する意識が高まったことが考えられます。ただしこの数は受診した人に限られますので、潜在的なうつ病も含めると、もっと多いと思われます。

<アドバイスポイント>
うつ病は特別な病気ではありません。心の悲鳴をあなた自身が感じてください。

うつ病の原因

うつの予防回復SNS「株式会社ユーツープラス」の調べによると、うつの原因は仕事が占めています。働くことは人生を豊か過ごすことが目的のはずですが、病気を患わせられた上に、医療費まで払わなくてはならないとは、本末転倒と言えますね。

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出典:株式会社ユーツープラス(2013)「うつ病当事者への500人アンケート調査」

うつになりやすい人

987名のドクターが所属するヘルスケア情報サイト「ヘルスケア大学」によると、以下のように分類されます。

従来型うつ

循環型

陽気と陰気な状態が循環して現れる性格。肥満体型の人に多い。

執着型

物事に熱中しやすく、几帳面、仕事熱心で責任感が強い。完璧主義のため心身にトレスを蓄積させ、うつになる傾向がある。

メランコリー親和型

生真面目で決められたルールを厳格に守ろうとする。周囲への気遣いもできる。ルールに縛られるあまり、うまくいかないとうつになる傾向がある。

非定型うつ病

中高年よりも若者層に起こりやすいと言われ、仕事では気分の落ち込みやイライラがあるが、プライベートでは活動的になるのが特徴。人から嫌われたり批判されるのを極度に嫌う人がなりやすい。

「俺は楽天的だから大丈夫」と思うかもしれませんが、人の気持ちはもろいもの。いつ発症するかわかりません。「株式会社ユーツープラス」の調べによると、500人中296人の人が「まったく予測していなかった」と答えています。

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出典:株式会社ユーツープラス(2013)「うつ病当事者への500人アンケート調査」

精神的な疾患は他人にはわかりにくいもの。うつ症状が原因にも関わらず、それが周知されていず、仕事の能率が下がったり、ミスが多いと叱責され、余計落ち込むことになります。

労働安全衛生法が改正され、従業員のストレスチェックが義務化されましたが、メンタル不調の社員がいたり、仕事が原因であることを理解していても、何かの対策を取っているのは一部の企業に過ぎません。自ら専門医を受診し、しっかりとケアしましょう。

<アドバイスポイント>
あなたが思うほど、会社は社員を気にしていません。自分を守るのは自分だけ。「ヤバイ」と思ったら、受診して診断書をもらい、会社に相談してください。

休職制度を活用する

うつの治療は、原因を取り除くことが必要。しかし仕事がストレス源であるとわかっていても、生活のために続けざるを得ない人は多いとことでしょう。たいていの会社に「休職」についての規則がありますが、法的な強制力はないため、機関や給与保障などはバラバラです。

仕事をしながらうつを治療できるか

休職を認める場合には、本人の意思、診断結果、会社の理解と三拍子そろわなければならず、実際に休職して治療している人は、全体の5パーセント程度と言われています。しかも日本経済新聞(2014年3月18日付)によると、42パーセントが復職せずに退職していると報告しています。平均休職期間は2~3ヶ月間と言われていますが、こころの傷を完全に癒すには短すぎると言えます。

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4.3.10 メンタルヘルスネット事業
http://www.keieiken.co.jp/tohokuhc/pdf/outcome_4310.pdf

傷病手当を受給して治療に専念する
一番気になるのは生活費です。病気やケガで会社を休んだときは傷病手当金が受けられますので、必ず申請しましょう。最長1年6か月間、平均標準報酬日額の3分の2が支給されます。申請方法は、健康保険傷病手当金支給申請書に医師、被用者、本人が記入し、協会けんぽに提出します。給料と同じ役割を果たすので、一か月ごとに提出するとよいでしょう。国民保健の加入期間が1年以上ある場合、退職後も引き続き傷病手当を受給することができます。

申請書のダウンロード、支給期間中の就労など、詳細は「協会けんぽ」のホームページをご覧ください。
協会けんぽ

<アドバイスポイント>
傷病手当は自分が保険料を払ってきたからこそ受けられる制度。しっかり利用して、きちんと静養しましょう。

仕事に殺されるな

この表は、自殺者の原因・動機を表しています。うつ病を原因とする自殺者は、原因が明らかな人数だけで約7千人です。うつ病の原因の多くが仕事にあるならば、うつ病で自殺する人たちは、仕事を原因に自殺したと言えます。

無題

仕事をしなければ生きていけません。家庭を守り切れない自責の念や、自分のプライド、無力感など、様々な思いがあるでしょう。その気持ちはわかります。しかし命を落としては意味がありません。死にたいくらいなら、そんな仕事は辞めましょう。そして新しい仕事を見つけましょうよ。

<アドバイスポイント>
「傷病手当だけでは少ない」「でも働くのは難しい」と言う場合は、内職をお勧めします。内職は、就労には当たりません。得意のハンドメイドを作って売る、動画を作る、文章が書けるなら、ライターだってOK。その中で、新しい仕事が見つかるかも知れませんよ。

残念ながら原因を作りだしたにも関わらず、辞めてしまえば関係ないと思っている企業も存在します。災害などで危険を察したら安全な場所に逃げるように、仕事に命の危険を感じたら逃げる(辞める)のも生きるための手段です。絶対に忘れないでください。

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